息子の盲腸と一意専心


盲腸手術

息子せつが盲腸になりました。

 

 

5年ほど前に、1度盲腸で入院し、

このときは薬で散らしました。

 

 

しかし、今回は2回目ということで、

病院の先生も、切除を強くすすめてきました。

 

 

盲腸は正式には虫垂炎といい、

腹部右下の盲腸の先端から突き出た虫垂という部分が、

細菌感染を起こして中が詰まってしまった状態をいいます。

 

 

私は日中は営業会社のサラリーマンですが、

月曜日から木曜日の夜には、

体育館で武道教室を開いております。

 

 

木曜日、稽古を終えて帰宅すると、娘のハコから、

高校生の息子せつが腹痛を起こし、

妻が病院へ連れて行ったと聞きました。

 

 

しばらくして、妻より電話が入り、

危惧したとおり、盲腸ということで、

ハコを連れて病院へ行きました。

 

 

病院のベッドで横になっているせつは苦しそうで、

先に述べたように、先生は切除をすすめてきました。

 

 

前回、薬で散らしたときには、

「次回症状が出たら、切りましょう」と、

言われていたため、覚悟は出来ておりました。

 

 

方法は腹腔鏡手術といって、

腹部に3箇所皮膚切開を行い、

内視鏡を挿入して、テレビモニターを見ながら、

虫垂の切除を行うというものです。

盲腸画像 ↓  ↓  ↓

 

この方法だと、体の負担も小さく、

手術後の痛みや、手術跡も小さく回復も早いということで、

近年主流になっているということでした。

 

 

炎症が虫垂部分にとどまっておれば、

切除するのは虫垂のみで、癒着や炎症具合によっては、

切除する部分も盲腸部分に及ぶとのことでした。

 

 

翌朝の10時に手術が行われることになり、

せつは痛み止めを服用して静かに眠っておりました。

 

 

家族3人、せつの寝顔を見ながら、

病室を後にしました。

 

エゴのわな

こんなときに、気になるのは、

普段の自分の行動や、今までの良くない行いです。

 

 

過去の悪行を思い起こし、

自分の行いが息子の症状になって出てきたのでは、

そんな不安がよぎります。

 

 

「今ここ」を忘れて、

ふと因果応報を思います。

 

 

エゴ(思考感情)というのは、そんな性質を持ち、

不安を増幅させ、居ても立ってもいられなくさせようと

仕向けてくるのです。

 

 

以前は眠れなくなることしばしばでしたが、

最近では、ほとんどそんなこともありません。

 

 

今ここの感覚の中に居れば、

妄想に苛まれることもありません。

 

 

冷静に本当の自分(客観的視点)の眼で見れば、

エゴ(思考感情)が仕向けてくる

わなだということは明白です。

 

 

今まで、エゴのわなに何度と無く苦しみましたから。

 

 

とにかく、翌朝手術室に

ベッドで運ばれていく息子を見送りました。

 

 

私は現在51歳ですが、

私自身は手術というものを経験したことが、

ありません。

 

 

若干18歳の息子が、手術室に運ばれていくのは、

ちょっと切ない感じでしたが、

これもエゴ(思考感情)が抱かせるストーリーです。

 

 

自信を持って、善行のみで生きているとは言いませんが、

般若心経、慈悲の瞑想を毎朝実践して、

「それなりに良心を持って生きているのだから」と、

思考でエゴを静めようとするのですが、

思考で思考を完全におさめる事はできません。

 

 

枠を外すには、

今ここ(ヴィパッサナー)の実践のみです。

 

 

背中を真っ直ぐにして、

背骨の伸縮、お腹の膨らみ縮みを感じるのです。

 

 

感じて、「伸びる、伸びる、縮む、縮む」と、

実況するのです。

 

 

「今ここ」に滞在して、

時間のストーリーとの決別です。

 

心と身体の統一

手術は予定通りの10時に開始し、

11時40分には終了しました。

 

 

先生より知らせられていた時間より、

やや早めでした。

 

 

摘出された虫垂は、

明太子のように腫れておりました。

 

 

相当な痛みをともなっていたことを

イメージさせるのに十分でした。

 

 

その後、トイレがうまく出なかったり、

多少の紆余曲折ありながらも、

せつは入院してから6日目の、

火曜日には退院できました。

 

 

私は、心のトレーニングを日々行ってきましたが、

今回の一件で、ヴィパッサナーの効果を実感しました。

 

 

 

ヴィパッサナー動画 ↓ ↓ ↓

「抜き足、抜き足、差し足、差し足、忍び足、忍び足」と、

実況しながらゆっくり歩くのです。

 

 

実況しながら、背中の伸縮や、足裏の重心移動、

お腹の膨らみ縮みを感じるのです。

 

 

そして、心と身体をこのヴィパッサナーで、

一致させていくのです。

 

 

これを、普段の生活の中に取り入れて、

心身統一を習慣付けていくのです。

 

 

ポイントとしては、あごを引きながら、

首の骨(頚椎)を斜め上に引き上げること、

肩甲骨を寄せるように背中(背骨)を押すこと、

肩肘を下げること、骨盤の真ん中にある仙骨を前傾させることです。

 

 

仙骨に関しては、おへその下の丹田を

グッと押すようなイメージです。

 

 

武道、瞑想、日常、一意専心の基本の姿勢です。

 

 


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