尾崎豊4 父の遺志を継いで尾崎裕哉

尾崎豊のアーティストとしてのその後を見てみたかった。

陰の只中に在る最中に、ギラギラした怪しく、未完成の魅力を醸し出した尾崎豊の作品は、今でも尾崎のようにアンバランスであった自分のノスタルジックな記憶を懐かしむかのように、事あるごとに口をついて出る。

尾崎の不安定を望んだファンが、違和感を感じた後期の作品の着陸する場所を見たかった。

その時、その時の状況によって、収まるべき空間は必ずある。

しかし、周囲の雑音や自身の心の状態によって、なかなか見つけられない。

集合無意識。

国家や団体が、危険な方向へと動き出しても、個人の意志ではどうにもならないのと似ている。

ジェームスディーンやリバーフェニックスが陰の魅力を伴って登場し、ファンもそれを支持した。

しかし、二人は急逝した。

尾崎も結婚し、長男裕哉が誕生し、ささやかな幸せを感じる空間が継続していれば、周囲の評価はどうでも良く、納得のいく作品を作って行けたのかと思う。

尾崎裕哉の、「始まりの街」は尾崎豊のその後の可能性を感じた。

豊の歌詞にはなかった、清い「しあわせ」を肯定的に捉えている。

若き尾崎豊を教祖に仕立て上げたファン層には、納得のできない部分も多かろう。

だが、26歳で急逝した豊を引き継ぐかのように26歳で登場した裕哉の歌詞は、真実の両親を知る息子の本音が披露されているようでもある。

本音で作品を作り続けて欲しいと願う。

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